ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

後悔しない、ハンドル名のつけ方

継続的なネットでの活動を視野に入れるなら、ハンドル名は必須です

いままで、日本において、ネットでなんらかの活動をするときは、ハンドル名をつけるというのが常識でしたが、facebookなどにより、実名で活動する、という選択肢が生まれました。人間という生き物は、自分につけるもう一つの名前ですら思いつかないという、基本的にクリエイティビティに乏しい生き物なので、これからネットデビューする人については実名の割合が増えてくるかと思いますが、それでもなお、ハンドル名で活動することをおすすめします。

なぜかというと理由は3つあります。


(1)ハンドル名は実名よりも覚えやすいから
仕事で間違いやすい名前ってありますよね。誰でも、「うーん、なんとか村さんか、村なんとかさんか、とにかく村がつく人」みたいなうろ覚えがあったりするものです。村岡さんとかって村田さんとか岡村さんと間違われてしまって困っていると推察されますが、その点、生まれ持った名前と違って、ハンドル名の場合、自分でつけるものですから、工夫次第で覚えやすい名前にすることが可能なのです。


(2)ハンドル名はイメージ戦略上有利だから
たとえば勉強が大嫌いな「学」さんとか、ダウナーな「翔太」さんなど、実名と本人のたたずまいの間には深イイ溝があるものですが、ハンドル名だと、「自分がこう見られたい」という名前を好きに考えることができるので、イメージ戦略上有利です。


(3)ハンドル名だと言いたいことが書けるから
ブログやmixi、twitterで何か書こうとすると、学校や会社でのできごとや、友達と出かけた話などを書くことになると思いますが、そこで実名だと言いたいことが言いにくいものです。単に周囲の人の悪口を言いたいというのなら、ネットがどうのこうのとかいうより、人格を改善することが先かと思いますが、普通に思ったことを書くだけでも「誰かが読んでいるのではないか」と思って書きにくくなるもので、その点、ハンドル名を使っていれば、何でも言いやすいのです。


その一方で、ハンドル名を使うデメリットもなくはなくて、


(1)知り合いが見つけてくれないかもしれないこと
(2)すでに有名人である場合は、その名前を使わないとゼロからのスタートになってしまう


などがあります。(1)についてですが、実際、実名で登録した場合をシミュレーションしてみるとわかると思いますが、実名だからといって、友達が増えるかというと必ずしもそうでもないです。一般的に、過去のコミュニティで活発に活動しているのは、今の生活に若干あるいは大きな不満を持っている人であって、実名で登録したところで、クラスの人気者がわざわざあなたを探してくれることはまずないと考えてよいと思います。そう考えると、過去の特に美しくもない思い出にひたるより、新しい関係を築くことに注力した方が前向きと言えます。
また、(2)すでに有名人である場合は、その威光を使えないのはもったないので、ハンドル名をつけるとむしろ損になりますが、めったにないケースなのでここでは扱いません。


―以上を考えると、やはりハンドル名での活動がよい、ということになりますが、じゃあ、山田花子さんが心機一転、ハンドル名「昆虫食べ子」などという名前で始めたら人気者になれるか…というと、当然なれませんよね。昆虫が嫌いな人というのは多いものですし、そもそも昆虫にも恐怖感を植え付ける名前だといえるでしょう。
ハンドル名のつけ方にはコツがありますので、これから新しくハンドル名をつけたいとお考えの方や、いままでハンドル名でつらい思いをして、新しい名前で出直したいとお考えの方に、ハンドル名をつける際のご注意事項をお知らせしたいと思います。



(1)ハンドル名は一生変えない決意でつける

ハンドル名は、1回つけたら、よほどのことがない限り変えるべきではありません。移転したり名前を変えたりした場合は、今までの人間関係を終える覚悟が必要です。自分のハンドル名は何度変えても忘れませんが、他人のハンドル名はけっこう忘れるものです。「変な人が粘着してくるので移転し、名前を変えて心機一転、気に入った人にだけ移転先を教えればいいや」とお考えの方もいらっしゃるとは思うのですが、気に入った人が忘れっぽい人だったら…そこで関係は終わってしまいます。そして気に入らない人ほどストーカー体質だったりするので、名前を変えても追ってくる罠…つまり、ハンドル名変更は「好きな人と疎遠になり、嫌いな人とだけ向き合えるテクニック」でしかないという皮肉!
わたしの場合、ハンドル名は変えていませんが、サイトを移転したことに伴っていろんな読者を失い、悔しい思いをしたのでご注意ください。逆に、自分が相手を覚えてなくて、「この人、親しげに話しかけてくるけど誰だろう?」というのもよくあります。


(2)ハンドル名はすべてのサービスで共通にする

固有名詞を覚えるのは大変なことです。もしあなたが美女で顔出しをしていてブログの内容もほんのりとエッチだったりするなら、twitterでは"tel quel"、mixiでは"アンニュイ子"などにしても覚えてもらえるでしょうけど、普通はそうはいきません。自分を識別する情報は、最小限にして、読者の頭のメモリを無駄遣いしないのが愛というもの。「2つの未知な単語を覚え、さらにその未知の単語同士を関連づけて覚えよ」というのはかなりハードルが高いのです。多くの人は「すべからく」=「必須である」「フレンチキス」=「濃厚なキス」ですら覚えることができず、何度言っても「すべからく」=「すべて」、「フレンチキス=軽いキス」と間違えてしまうというのに、見知らぬ人の名前を2種類も覚えるなんて聖徳太子にしかできない芸当なのです。そもそも聖徳太子自体が後世に藤原氏によって伝説をでっちあげられたという説があるくらいですしねぇ…。
なお、ブログをお持ちの方は、ブログのタイトルから名前が想起できるようにしておくと楽です。あるいはココロ社みたいにブログのタイトル=ハンドル名にしておくと、覚えてもらう固有名詞が2つから1つに減りますね。


(3)誰でも読める名前にする

もしあなたが、読者が増えるとうれしいと思うのであれば、読みやすい名前をおすすめします。イメージを優先するのなら難解な名前の方をつける手もなくはないですし、「覚えにくさも魅力の一つ」と思える名前もたくさんあります。しかし、もしあなたがアクセス解析を見て一喜一憂するタイプであった場合には、わかりやすい名前をつけるに越したことはありません。
英単語を一度も読まずに覚えることが難しいのと同様、読めないハンドル名を覚えるのは大変困難。他のハンドル名の人とごっちゃになったり(その似た名前の人が叩かれブロガーだったら目も当てられません)、オフ会などでも話題にするとき…「あれ何て読むのかわからないけど、aで始まるアレだよ」とかいうやりとりは頻繁に行われますが、「aで始まるアレ」呼ばわりされたくなければ読みやすい名前にするのがよいかと思います。漢字のときも同様。これは本当に最近の子供の名付けと同じですよね…
また、ハンドル名を長くすると変な略称をつけられるので覚悟した方がよいかと思われます。


(4)実生活での呼び名はおすすめできません

たとえばmixiなどで顕著なのが、あだ名をハンドル名にするやり方。ハンドル名を初めてつける場合は、友だちに呼ばれている名前をついつけてしまいがちですが、友だちは半径数メートルでしか通用する名前でしか読んでくれません。たとえば「なお」さんだと、マイミクが100人を超えるような人にとっては、「どこのなおさんだっけ?」と混乱してしまいますので、実生活での呼ばれ方と違う名前にした方がお得です。
また、まずないことですが、仮に炎上したとき、本名をいじられることになりますので、つい過去の犯罪についての日記を書き、「昔はワルだったんだぜ」アピールしてしまう、という特殊な性癖をお持ちの方はご確認くださいませ。


(5)奇抜な名前は、長期のブログ経営や出会いには不向き

たとえば「便器富貴子」というハンドル名はインパクトはありますが、長期的な活動をするには不向きです。「便器富貴子」名義で日々のよしなしごとを小粋な下ネタとともにお届けするブログを書いていたとして、突如、石原都政に対して怒りが爆発して、明日の東京都を考えるブログへと変身を遂げた…としても、「便器富貴子」の名前のままでは「いやぁ…都政について考える前にその名前について考えた方がいいのでは、と思われてしまうことでしょう。
「実生活でモテすぎてるから、むしろ石を投げられるような名前がいい」というのであれば問題ないですが、あまり変な名前にしてしまうと、アホなこと以外は言えなくなり、仮にブログが炎上して釈明したときのバツの悪さときたらありません。
何かシリアスな事柄について主張しても、たとえば「ぼくは便器富貴子さんの言うことが正しいと思う」などとは言いづらく、擁護もままならなりません。
長く続けるのであれば、インパクトがなくてもニュートラルなものがおすすめです


(6)日本語の名前がおすすめ

言及されたりレスをつけられたりする際の使い勝手を考えると、名前は日本語にするといいと思います。英字だと「こんにちは、Arcangelさん」などと書く場合、カナ/英字を切り替えを2回させないといけませんし、かといって全角の英文字でArcangelだったら、見た目モッサリしてしまいますよね。
言及する際のストレスをなるべく軽くするというのは、処世術の一つであると考えることができるでしょう。その観点からすると、長すぎる名前もおすすめできません。「わたしの名前を呼ぶのに、他の人の倍の労力を使いなさい。なぜなら、わたしにはその価値があるから」という意味だからです。


(7)検索して出てこない名前を選ぶべき

特に野望などお持ちでない方も、もしかしたら有名になれるかもしれません。せっかくですから、検索して出て来ない名前を選ぶべきです。自分が紹介されるときは常にリンク付きというわけではないのですから、自分のハンドル名を入れたらすぐ見に来られるようにすべきです。サイトを移転したときなどは特に有効になります。わざわざ検索してくださる優良顧客との出会いを失うのはもったいないですよね。


(8)人となりがわかる名前にする

ハンドル名は、あなたを表すキャッチコピーです。コピーがいけてなかったら商品を買ってもらえないのと同様、ハンドル名がわかりづらいものなら読者がつきません。

たとえば、twitterでこんな感じで話しかけられたらどうでしょう?


性別も年齢もわからないので、この気持ちに共感していいかどうかわからず、返事するのに緊張してしまいますよね。

同じ言葉でも、ハンドル名を変えてみたらこうなります。

後者だと女であるということと、夢見がちであるということ、多少なりともユーモアの持ち主であることがわかるので、知らない人だとはいえ、前者より返事がしやすいですよね。


(9)コンセプトを立たせすぎるとつぶしが効かない

ハンドル名がコピーだとしても、あまりにも尖ったコピーだと後悔することになるかもしれません。
たとえば「青虫M」などと称してしまうと、昆虫の話題についてしか話せなくなってしまいます。青虫Mさんが、どんなにおいしい料理のレシピを発案したとしても、あんまりおいしそうじゃないですよね。ご自身のライフワークをすでに決めていらっしゃる方は話が別ですが、ネットでいろんなことを書きたいとお考えの方は、つぶしが効く名前にした方が長生きできます。




他にもいろいろあるのですが、すべてを語ると「俺の名前がアカンっちゅうのかよ!」と言われてしまうのでこのへんにしておきます。
ハンドル名は、あなたとネットをつなぐ唯一の手がかりなので、慎重に決めていきたいところですね。

話題のネットサービスには、乗っておくべき理由がある!


こんにちは。
最近、Facebookが話題になっていますよね。
「本名で登録しろ」的な雰囲気が怪しいし、誰にどの情報が見えているかがわかりにくいので、個人情報的にとっても不安だったりしますよね。名前や勤務先を正直に登録しても、いじめ大国ニッポンで得をすることはあんまりないので、ハンドル名などで登録し、本当の情報は都道府県くらいにとどめておくことをオススメします。そもそも、ほとんどの人の名前は無個性なので(悪魔くんとかは除く…悪魔くんのお父さんってシャブで捕まったんでしたっけ)、本名で登録してもなかなか覚えてもらえないと思います。


このFacebook、いまはちょっとユーザーを選ぶ感じかと思いますが、だからといって登録する意味がないかというと、そんなことはありません。正味な話、話題になっているかどうかが最も重要なのです……などというと、「こいつ頭わいとるんとちゃうか?」と思われるかもしれません。念のため申し添えておきますと、「頭わいてるんとちゃうか」というのは、関西弁で、「頭の中に蛆などの生き物が湧いてきたとしか思えないほど、脳波に乱れが生じていると疑われる」状態のことを示します。まれに上京した関西人が「頭わいてるよね〜」と、語尾だけ東京っぽくすることがありますが、まず通じないのでご注意くださいませ……それはともかく、そう、わたしはふだんは頭わいてるかもしれんけど、今回の主張に限って言うなら頭わいてないので、最後まで読んでいただけると光栄です。

話題のネットサービスのどさくさにまぎれて友達を増やせます

話題のネットサービスに乗っておくと、新しい友だちができるというのもありますが、いったん人間関係の仕切り直しができることによって、潜在的に友だちだった人と仲よくなれるというメリットがあります(もちろん愛も深まったりもしますが)。

たとえば、ずいぶん前、このブログで紹介させていただいたwassr、最近まったく使っていませんが、使っていたころは「前からファンでした…wassrを始めてみたので思いきってメッセージしてみました」みたいなメッセージをよく頂戴していて、実際に何人かと会ったりしました。wassrは「イイネ」が記事のすぐ下に可視化されていて、とても素敵なサービスでした。だいたい人間関係が固定されてきたと思ったのでユーザーの多いtwitterに移行したのですが、やっぱりそこでも「前からファンでした…twitterを始めてみたので思いきってメッセージしてみました」というメッセージはたまにいただきます。「前からファンなんだったら、黙っていないで、好きになったタイミングでメールしてくれたらなぁ」と思うのですが、自分が逆の立場だったら、やっぱり言い出しにくいですよね。実際にわたしも、メッセージを出しそびれている人は何人かいます。


また、思い返してみると、ネットでやりとりしていて実際に会った人と会ったきっかけは、どっちかがそのサービスを使い始めたときが多かったです。当たり前といえば当たり前で、たとえばmixiマイミクシィを何年もやっていて、突然「ご飯でもどうですか?」みたいな流れにはなかなかなりませんよね。ずっとマイミクをしていて、たまにやりとりがあるんだったら、誘われてもそんなに嫌な気はしないはずですが、やっぱり「どの面下げて、いまさらご飯とか言えるんだよ………」と思ってしまいますよね。だいたい会うきっかけは、マイミクシィのリクエストのときにそのままメッセージのやりとりが何回か重なって、「メッセージやりとりするだけ、っちゅうのもアレやし、ご飯でも」みたいな流れがスムーズです。逆にマイミク申請のときに何もおきなかった人と、後で何かおきることはなかったですね。


さらに昔の記憶をほじくりかえしてみると、おそらく、若い方には意味がわからないかもしれませんが、まだインターネットがあまり普及してなかったころは、あんまり仲よしじゃない人から「ヤッホー!メール始めたのでメールください」というメールをもらったこともありました。
まず「ヤッホー」は山の頂上で言うものであって、メールに書いてもまったく意味がないのですが、それは措くとしても、メールをしているというだけで友だちでも恋人でもないのにメッセージのやりとりが発生する時代もあり、そして、新しいサービスを使い始めた人間というものは、あんまり仲よくない人でもいいから何かやりとりをしたいと思うものなので、その流れで意気投合したりしたのです。


このように、新しいサービスが始まったどさくさにまぎれて、気になる人にメッセージを投げたり、もらったりできる。そのためにも、ちょっと登録作業が面倒でも、してみる価値はあると思います。

新サービスは、キャラクターチェンジのまたとない機会です

たとえば、何年もmixiで動物の写真をプロフィール写真に使っている人が、突然、顔写真を載せ始めたらどう思いますか?「色気づいたのかな」と思って笑ってしまう人もいるかもしれませんね。マジレスすると、反省すべきなのは色気づいていない方であり、もし「色気づいたの?」と半笑いで言われたら、「あなたはまだ色気づいていないの?色気づかないまま、色気づいた奴がうまくやってるのをシャツの裾を噛みながら眺めて一生を終える気なのですか?」と真顔で問い返せばいいのですが、そうはいっても突然に路線を変えるのって気恥ずかしいですよね。そういうときの仕切り直しとして、新しいサービスを使い始めればよいのです。


一方で、新しいサービスを使い始めるにあたっては、いままでのサービスを使っていて失敗した点(下ネタを言いすぎてドン引きされた、「だ」「である」調で書いていたので怖いイメージを抱かれたetc.)をしっかり総括して、改善策を盛り込んだ上で使い始めることが重要ともいえます。特に「mixitwitterも使ってみたが、あんまりパッとしなかったなぁ」と思っている人は、考えなしでFacebookを始めてしまうと、「Facebookもパッとしなかったなぁ」という感想しか抱けないのでご注意ください。





―長々とお話ししてきましたが、以上の理由から、Facebookは登録しておくとよいことがあるかもしれませんし、お得なのはFacebookに限りません。このあとに出てくる新しいサービスにも果敢にチャレンジしてみることをおすすめします。

そうそう、わたしのFacebookはこちら↓です。友だちリクエストは100%受けますのでお気軽にどうぞ。
http://www.facebook.com/kokorosha


ついでに言うと、mixiはこっち↓です。マイミクシィの申請は100%受けまっせ!
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=11202347


twitterはこっち↓です。フォローしてくれた人はフォローしまんねん!
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カモン!

【お知らせ】ココロ社の書籍がiPhoneでも読めるようになりました

以前出した、真のお役立ち情報満載の「クビにならないビジネスメール」ですが、iPhone/iPadで読めるようになりました。要は電子書籍のアプリがあって、その中のラインナップに加えていただいたのですが、価格が1000円というのと、ダウンロードにかなり時間がかかるという点から、わたしのことが好きで好きでたまらない人専用になっておりますが、石油王やIT企業の社長さまなど、お金に余裕のある方にもおすすめです。
http://itunes.apple.com/jp/app/bookgate/id382391037?mt=8
の「BookGate」という閲覧用アプリを落として、そこから検索するという…ちょっと茨の道ですが…

【イベント報告】鉄道のイベントに召喚されて行ってきました

小学館さまから「鉄道にあまり詳しくない方でも大丈夫……」とのことで、鉄道雑誌の創刊イベントに召喚されました。日比谷公園に行ったらタクシーで鉄道居酒屋「LitteTGV」へ。ふつうに暮らしていては絶対に行かなかったであろう場所に行けて楽しかったです。わたくしは電車で通勤してしまうほど鉄道が好きな鉄道ファンなのですが、そのわたしをもってしても歯が立たなかったクイズがこれ。

これを何の車両か当てろとか言われてもMURI…という感じの濃いイベントでした。クイズで優勝したらいいものがもらえるのですが、鉄道に詳しくないわたくしがもらうことになったら気まずいなーと思っていたのですが心配無用でした。

このイベントを主催していたのは、「人気列車で行こう」という隔週刊行の雑誌なのですが、貴重な写真満載で、あんまり興味がない人が見ても面白いです。寝台列車って思ったよりも豪華やねーと思いました。
創刊号で扱われているカシオペアはなかなか予約が取れないらしいので、別のでもいいですが、寝台列車にええ感じの女の人と乗りたい。「ちょっと寝台列車に乗らない?」と、この本を片手に誘えばうまくいくかもしれません。
これ、全巻出し終えたら電子書籍にしてほしいと思いました。電車の本だから電車の中で読みやすくしていただければ幸甚です。

もめないオフ会の開き方

こんにちは。
みなさんは「オフ会」というものの存在をご存知ですか?
「オフ会」という言葉、ちょっと照れる語感ですが、「オフライン・ミーティング」の意味で、オンラインで仲よくなった人と実際に会って、会話をしたり、いい汗をかいたりすることを指します。このオフ会の誘い方次第でネット人生がバラ色にも黄土色にもなることを皆さんはご存じでしょうか。
「いやぁ…誘い方も何もないよ…適当に意気投合して会えばいいじゃない」と思っている人は、もしかしたら、ちょぴり損をしているかもしれません。


ではさっそく、わたしなりに得た結論として「この順でやると安全」というのを並べてみますね。
後日、こちらから動かなくても誘いがくる方法についても書かせていただきますが、今回はご自身で主催するときのヒントを書かせていただければと思います。

(1)連絡はメールで。ブログには書かない

では、ココロ子の例から。

うーん…どうでしょう。ココロ子が肩を落としてオフ会から帰ってくるシーンが浮かんできますよね。(あるいは、もともとなで肩であるか)
残念ながら、なんとなく&広く告知して、会いたい人と会える可能性はあまり高くありません。どう考えても、会いたい人にメールした方が確率は上がります。ココロ子は、「あの人に来てほしいけど、メールして断られたら嫌な気持ちだしなぁ〜」と思ってメールせずに、「ああ、あの人、来ないかしら…」などと思いながら告知をブログに書いてしまったわけですが、その気の小ささが仇になってしまうのです。
これはオフ会に限らず一般論として有効ですが、ほんの少しの勇気を出せないと、あとでもっと大きな勇気を出すことを強いられるのでご注意くださいまし…
また、偶然に期待するのは万策尽きたときだけということを銘記していただければ幸いです。
「ハプニングのほとんどは悪いハプニング」という法則をゆめゆめ忘れる事なかれ…

(2)一番会いたい人と二番目に会いたい人を決める

次に人選です。「会いたい人をいっぱい誘って…」とすると、楽しいかもしれませんが、会いたい人同士の相性が悪かったら火の海です。
たとえば記事の毎行に「俺は…」と書いているブロガーを二人揃えると難しい感じになりますし、お局さま系ブロガーとヤングで可愛らしい女の人を同時に呼ぶと…何が起こったかを目の当たりにしたことがありますが、到底ここには書けません><

また、クールでドライでワイルドな日記を書いておられるのに、「あいつを呼んだのに、なんで俺は呼んでくれないの?」とすねる、非インディペンデント系の方も意外にいらっしゃいます。
それだけではなく、たとえば、表面上は仲良しでも実はものすごく仲が悪かったり、ブログ歴の長いブロガーの過去ログを見返してみたら、意外な人とボロカスに言いあっていたり…など、枚挙に暇がありません。

しかし、そこらへんの人間関係について考え始めるとキリがなくて、

などと血迷ってしまいそうですが、そこで提案させていただきたいのが、「優先順位をつけて一番会いたい人を誘い、その人が楽しいと思う人選にする」という方法。一番会いたい人に「誰を呼ぶか」を打診すればOKです。ただ、一番だけ決めてしまうと、ターゲットが急に欠席になったとき、モチベーションが下がるので、二番目に会いたい人を決めて、それとなく一番目のターゲットに「この人を呼ぶのとかどうですか」などと打診しておくとスムーズです。「一番目とか二番目とかって、人に順番をつけるのってヨクナイ!」と思われたかもしれませんが、ご安心くださいまし。あなたが人に順位をつけるのをやめたところで、他の人はあなたに順位をつけるのをやめないのです(涙)…要は脳内の順位が露骨に人に見えないようにすればよいのです。

(3)漠然と「飲みましょう」ではなく、何をするかを決める

「集まって適当に店に入ってしゃべる」というのはリスキーです。何について話すかが会う前から溢れている状態であれば話は別ですが、何も考えずに会うと、「さて…と。よく考えたらオンラインで言うことは尽きてたわ…」と呟くことになるかもしれません。
何をするか決めるのであれば、いつかは決断しなければいけないのですから、先にした方が予約がとれたりしてお得です。これも人生全般に言えることですが、結論を先延ばしにしていいことなんて何もないのです…


つまり「適当に」というのは、「どこに行っても満員で、肩を落として超まずくて微妙に高い店に入り、あんまり楽しくないけど朝までカラオケでグダグダになって徒労感だけが残る」ことと同意なので、それがお好みなら「適当に」で問題ないかと思いますが、そうでないオフ会を過ごしたい場合は、コンセプトをガシッと決めておくとよいです。

方針としては、昼から会うプランと夜からのプランが考えられますが、昼からイベントを挟む場合、「話がはずまなくても間が持っちゃう」というところにメリットがありますが、動物嫌いな人を動物園に連れて行ったり、食事の写真を撮ったらいやな顔をする人を写真好きの集まりに呼んだりすると軋轢が生じるので、じっくり検討するのがよいかと思います。
夜の場合でも「夜景のきれいなイタリアンの店」など、コンセプトをしっかり決めておくことが重要です。
店は予約しておき、かつスマートに予約したことを参加者に伝えて軽くプレッシャーをかけておけば、不意なキャンセルを牽制できて便利です。また、集合場所は店などにしておき、地図を送っておけば、遅刻魔対策も万全。「遅れてきたら地図を見て自分で来てね」というと、人が変わったように時間を厳守してくださる方もいらっしゃるのでお試しくださいませ。

(4)誘いのメールは具体的に

人数は4〜5人。これ以上規模が大きくなると、行動が面倒になります。二次会の会場を求めてゾロゾロ歩くのはあまりスマートではありません。10人と会いたければ5人のオフ会を2回やるという方法もあります。そもそも、話題の乏しさは人数を増やすことで解決できるものではないことにご注意ください…また、人数のイメージもしっかり伝えておくと、空気の読めない人が勝手に他の人を連れてきたりするというアクシデントも防げるかもしれません。

ではまず、あまりオススメできない例から。



これは…誘われた場合を想像していただけると瞬時に理解できると思うのですが、もし、「ちょっと会いたくない」と思った場合、どうやって断ったらいいでしょうか。「正直言ってあなたに会うメリットがないです」などと本音を言ったら感じが悪いし…もう読まなかったことにするしかないですよね。
また、このメールは断りたいという気持ちを無用に駆り立てています。会って何をしたいのかがわからないので、「セックスしましょう」という意味にしかとれません…


当然ながら、一度もオフラインで会ったことがない相手ですから、「断りやすさ」を重視した誘い方がスマートです。「断らせない」という考えもなくはないですが、長い目で見ると絶対に損です。
先ほどの(3)を踏まえると、


くらいが適切かと思います。これなら、もし先方が気が乗らなかった場合でも、「その日は予定があって…」などと返しやすいですよね。
もし、本当に「辛いものがダメ」とか、「日程が合わない」とかいう事情だったら、先方は代案を提示してくるはずです。代案が返ってこない状態で断られた場合は、向こうのターンと考えて、気が向くのを待つのが安全です。

(5)オフ会では他の会いたいブロガーの情報を収集する

オフ会の半分は次のオフ会への準備とお考えください。
オフ会は、他のブロガーの情報を収集するまたとないチャンスです。他に会いたいブロガーのオフラインでの様子を聞いておくと、次回開催の際の参考になります。
ちなみに、オンラインのイメージと実際会ったイメージは、ほとんどの場合は違います。オンラインのイメージとオフラインのイメージを揃えるのは非常に難しいことなのです。

なお、どのようにすれば情報が収集できるかというと、「○○さんって会ったことあります?」と聞けば大丈夫。自動的にいろいろ話してくださいます。
そのときの話しぶりがあまりにもひどかった場合、それはそれで要注意です。
まず間違いなく自分も同じように他の人に言われる羽目になるので、握らせても大丈夫な情報だけを握らせるよう、情報のコントロールを行いましょう。

(6)オフレポは当たり障りなく書く

「オフレポ」とは、「オフ会の模様をブログに書く」ことを指します。
書く書かないの選択も含めて難しいですが、無難に書く方法としては、以下の考え方が有効かと思います。


・写真は先方が「載せて」と言わない限り載せない
勝手に写真を載せると、たちまち「あいつは個人情報を漏らす人だから危険」という情報が伝わってしまい、最悪の場合、界隈を放逐されてしまいます><
では、許可をもらったらいいかというと、そうでもないのが難しいところです。
「写真を載せていいですか?」は、「タバコを吸っていいですか?」と同等の意味とお考えください。ノーと言えるわけありませんよね…
「イエス」と口では言っておきながら殺意を抱かれたりすることもあるので、向こうから「載せて」と言わない限り載せないのが無難です。
また、目線を入れて載せる人もいますが、それは写真を黒枠で囲むのと同レベルであると考えていただければと思います。


・「どんな話をしたか」ではなく「何をしたか」を書く
どんな話をしたかについて書くと、言った言わないの話でもめる場合もあります。まだ、相手から修正のお願いがくればいいのですが、「なんか言ってないこと書かれたけど、直してっていうのも小さい人間みたいでいやだ…今回は泣き寝入りするけど、もうこの人とは二度と会いたくないヨ!」と思われてしまうと悲しいので、自分以外については何を言ったかの話は書かない方が無難です。


・ほめ方で独自性を出さない。無難にほめておく
参加者がそれぞれにブログを持っている場合、ブログでのキャラクター作りをしている場合もあるので、そのイメージと違う内容を書くと、キャラ作りを台無しにしてしまう場合もあるのです。いい意味で、「ブログはクールなイメージですが、実際は穏やかで…」などと技巧を凝らして書いても、それを喜ばない人もいるから難しいところです。
妙に凝って的外れな褒め方をしてしまうくらいなら、いっそのこと抽象的に、「素敵な人でした」の方が安全です。

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以上を読んで、「ああ…なんかオフ会って面倒」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです、オフ会ってすごく面倒なものです。
なので、わたしは誘われてもほとんどの場合、適当な理由をつけて断ってしまいますが、ヤングなみなさまにおかれましては、果敢にチャレンジしていただければと思います(;^_^A

これでスッキリ!「釣り」の対処法

20世紀のインターネットにおいて猛威を振るっていた「荒らし」。その正体はミルクボーロとミルクセーキが大好きな、夢いっぱいの寂しがり屋さんなのですが、「荒らしは放置」という方針の浸透により、無視された荒らしさんたちはハンカチの端をカミカミ…「そんなことしても寂しさは止まらない!」ということで考案されたのが「釣り」です。


「釣り」が好きな人は、反論を誘うような言葉を書き込んで、ムキになって反論する人を眺め、「ホッホッホ…ムキになっとる」と、勝ち組気分を味わうようになります。
あるいは、真剣に書いたつもりだったが見事に論破されて、事後的に「あれは釣りだったんだ」と虚偽の弁明をするケースもあるでしょう。


時間をどう浪費するかは個人の自由なので、釣りたければお好きなように…と思いますが、見ていると若干サディスティックな気持ちになってしまうときもありますよね。そんなサディスティックな秋の夜に最適な「釣り」対処法を提案させていただきます。

「釣り」のサンプル

流行に周回遅れ甚だしいココロ子。どこで聞きかじったか、「釣りが面白い」という古びた情報をゲットしてしまい、過去の釣り記事を研究し、夜なべをして釣り記事をこさえて載せたとさ…

典型的な釣り記事ですね。
簡単に解説すると、まず「私は言いたいことを言うが、お前らは同意だけしろ」という高慢な態度は、釣り記事のまさに定番といえるでしょう。
しかも、自分が全女性を代弁しているかのような言い方(「私は」→「女は」メソッド)で、女性陣への目配せも忘れていません。また、短い文章なので忙しい人も釣ることができ、いい釣りと言えるでしょう。
以下、この例について、どう対処していけばよいか検討していきます。

(1)無視する

インターネットにおける最強のオプション、それがMU‐SHIです。寂しさのあまり、ビビッドな反応が得られそうな釣り記事を書いたというのに、蓋を開けてみれば閑古鳥…その屈辱たるや…
また、冷静に考えてみると、釣り記事に対してムキーっと怒っている間に、地球のあちこちで、亡くなっていく人がたくさんいます。生きたくても生きられない人がたくさんいるというのに、貴重な命の炎を、こんなことで燃やしてももいいのでしょうか???
そう思うと、コメントする気が失せるかと思いますが、それでもなお、「無視できないから困ってるんだろ!」と思われる方も多いかと思うので、そんな方は(2)以降の方法を参考にしていただければと思います。

(2)気分が悪くなるくらい同意する

釣り人はもちろん、読み手を苛立たせることを期待して駄文をこしらえているので、否定されると喜びますが、逆に全力で肯定されると、イライラしたり混乱したりします。徹底したアホを装うことで、逆に相手に重度の苛立ちを与えるというメソッドです。
どうでもよいことを「非凡です」などと言って盛り上げていくと、いっそう効果が際立ちますのでお試しくだしまし!


(3)自分のブログの宣伝をする

そもそも、「釣り」というものは、釣り人が自己顕示欲を満たすためにしているのですから、こちらが倫理的にふるまう義務は一切ありません。しょせん、インターネットは自己顕示欲のぶつかりあいにすぎないので、好きに書けばよいのです。
ただ、避けたいのは、匿名で書いてある記事に対して、こちらは誰かわかる形で怒ったりする場合。匿名の記事を書いた人は正体がわからず、好感度は下がらないのに、怒っているこちらだけが好感度を下げてしまうという負け確定の状況に…ここは逆転の発想で、自分のサイトの過去ログの人気記事を貼り付けるなどして対処するとよいかと思います。

特に匿名の記事に対してコメントしたい場合は、「ここは自己アピールの場である」と割り切って書かないと損をするだけなので、怒るかどうかに関わらず、徹頭徹尾、自分が得をするよう計算した上でコメントすることをおススメします。

(4)「釣りなどという逃げ口上は許さない」と徹頭徹尾マジレス責め

釣る方が、いつも超越的な視点でものごとを眺めていられるとは限りません。この国に安全な場所などもうないのです。終身雇用制も崩壊したし…それは関係ないですけど…
釣りとはいえ、こちらに執念さえあれば、同じ地平に引きずり下ろすことも可能です。「釣り=冗談」などという暗黙の了解は完全無視、100%本気で突っ走るという方針です。「『ネタにマジレスカッコワルイ』…何それ?そんなことはどうでもいいから、お前の人格ごとお前の発言をミンチ状に潰す!」という態度で臨めば、相手は「釣りだって言ったのになんでそんなこと言うの!」と逃げていくことでしょう。
その際、注意したいのは「釣りなんだろうけど…」などの枕詞をつけないことです。ギャラリーに「これは冗談」という印象を与えてしまうと、あたかも釣り師が知的であるような印象を与えてしまうので、イメージ戦略的には不利ですし、後続がつきません。
一般的な釣り対策として「本気にしない」というのが有効とされていますが、実際は逆です。
「いやいや、釣りじゃないでしょ?本気でこんなくだらないことを書くくらいあなたはアレな人ですよね」と、相手とギャラリーの双方に釘を刺してから全力でマジレスすることで、絶大な効果が得られます。



(5)別の釣りをして釣りを無効化する

一言で言うと、人が釣りをしている横で餌をばらまくやり方です。こちらで、釣り餌以上に魅力的な餌を撒くことで、周囲の視線を一気にかっさらうという荒技。しかしそのワイルドな行動とは裏腹に、こちら側に高度な釣り能力が要求されるので、素人にはお勧めできません。初心者は、2ちゃんねるなどで腕ならしをしてから実行することをオススメします。

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ということで、どうしても「釣り」に反応してしまいたくなった場合は、「相手を攻撃する」という戦略を取ると、釣り人の思うつぼになってしまうので、「こちらが味わった苛立ち以上の苛立ちを相手に与える」という姿勢が重要かと思います。
相手を苛立たせる言動は、表向き、罵倒しているよりソフトに見えますが、実は釣り人にはその方がショックが大きいので、ご活用くださいませ…


ということで、正しい戦略で楽しく釣り人とインターネットをエンジョイしましょう!

不快感を与えない、ネットでの馴れ合い術

ブログを書いている人にとって悩ましいのが、「馴れ合い」問題。
―と書くと、「何それ?」と思う方も多いかと思います。このブログを読んでいる方の大半は、自分で積極的にブログを書いたりするのではなく、面白そうなブログを流し読みする感じのネット生活を送られていると思うので、「馴れ合い」が何なのか、「馴れ合い」がどうしてブロガーにとって悩ましい問題なのか、ちょっとピンと来ないかもしれません。ただ、ブログを運営していない人でも、「mixiで日記を書いたときに、特定の人と仲良くしてたら、他の人が読んだらいやかなーと考えちゃう」とか「お気に入りのブロガーに何か言いたいけど図々しいと思われないか心配」とか、そういう気持ちが発生したことがあるかと思います。今回は、ブログ管理人のみならず、読者についても、そういった場合の対処法についてわたしなりのまとめを書かせていただきますので、参考にしていただければ幸いです。

「馴れ合い」とは何か

オンラインにおける「馴れ合い」とは、

ブログなどで、第三者にはわかりづらい内輪の話についてのやりとりが続いている状態

を指します。友達しか読んでいないブログであれば何の問題も発生しないのですが、第三者が読者としてつき始めると、けっこう悩ましい話になるのです。

「馴れ合い」問題の難しさ

ある日、お気に入りのブログを見に行って、こういう感じだったらいかがでしょう。

普段のブログがこんな感じだったとします。▼
 


これが人と会ったときのブログです。▼


ここまで極端なものは実際ないとは思いますが、これ、ブログの管理人としては悩ましい問題なのです。
顕著なのが、上記の例のように、普段、辛口で世相を斬っている感じのブログが、突如フニャフニャになってしまう瞬間を見たとき、全身に広がる謎のかゆみ…「ふだんの辛口ぶりからすると、こんなゆるいオフ会なんて嫌いそうに見えたんだけど…」と思ってしまい、後者の方を読んで「正体見破ったり」という気持ちになってしまうこともありますが、それも管理人からしてみればやむを得ないのです。わざわざ会いに行って、ちょっと次回は参加しないかも、と思ったとしても、辛口コメントを書くなどというのは、それこそ人の道を外れていますから…
また、私信のようなものを付け加えてしまい、ますます混迷を深めてしまうのですが、これにしても、私信だからメールしてしまうと、なんだかレスを強要している感じがして距離感を詰めすぎかも、と考えるのもごく自然なこと…だから悩ましいのです。

特定の誰かに言及すると、他に言及しなかった人の中でモヤモヤ感が発生するという問題もあります。これはオンライン特有のモヤモヤ感です。友達同士で話していれば、そこにいる人に適度に話を振ったり、持ち上げたりするものですが、オンラインでは、こちらが想定している以上の読者がいて、こちらが想定している以上に「言及されたい」という欲求を持っているものなので、特定の人を持ち上げることでトラブルが発生することもあるのです。


以上、ブログ運営者が抱えがちな「馴れ合い」のリスクについて整理すると、

・人間関係を気遣うあまり、ブログのカラーが保てなくなってしまう
・第三者が読んでも楽しくないので読者がガッカリ&初めて訪問した読者がすぐ帰ってしまい、新規読者減少
・別の知人が「なぜ俺を呼ばない?」「なぜ俺には言及しない?」と思い、気まずさ発生


というところでしょうか。

爽やかに馴れ合うための方法

ということで、馴れ合うのも馴れ合わないのも難しいネット界ですが、以下の方法はわりかし有効かと思うので、お気に召したら実行してみてください。



(1)馴れ合いに見えないよう、通り一遍ではないコメントを用意する
馴れ合っているのを第三者が見たとき、多くの人が「つまらない」と思うものですが、第三者にわかるように面白コメントを書いた場合、馴れ合いのうざったさが緩和されます。

馴れ合ってはいるものの、第三者的には笑えるので嫌な感じはしませんね。
まあ、例のようにアンニュイな感じの管理人の場合は別の手法で迫らないと、肝心の本人に嫌われてしまいそうですが…



(2)馴れ合い用の場所を別に用意し、メインのブログでは馴れ合わない
わたしは自分のブログからは、よほどのことがない限りはトラックバックは飛ばしません。自分の顔になるところ(=一番アクセスの多いところ)では馴れ合っている姿は一切見せないのがスマートだと思います。
ただ、このブログ以外の場所、たとえば「はてなブックマーク」(インターネットエクスプローラの「お気に入り」をオンラインで公開できるような感じのサービスで、1つ1つのお気に入りに一言コメントができるサービスです)では、わりと馴れ合いモードです。これは、読者の大半がそこで書いたコメントを読んでいないからそうしているのです。(現に、これを読んでいる方の何割かは「はてなブックマーク」という言葉は初耳のはずです)
はてなブックマーク」をお使いの方は、わたしのように、ブログとブックマークで分けるというのは一つの策かと思います。また、はてな以外でブログを書いている方も、コメントをする用にブックマークを始めてみるのもよいかと思います。
また、mixiや、最近流行のミニブログのwassrやtwitterをお使いの人は、そちらで馴れ合うのもオススメです。



(3)馴れ合いたい対象をほのめかしながら書く
ネガティブな当てこすりは嫌われますが、ポジティブなほのめかしは愛されます。まあレディがそれをした場合は、勘違いを誘発してややこしいことになるかもしれませんが…

お気に入りのブロガーや仲良しのブロガーが気に入るような記事を書きつつ、直接の言及はしないという馴れ合い方だと、ストレートでない分、お世辞臭が消えて、好感度になるのでお試しください。



(4)記事として一般性を持たせる
個人的な話でも、うまく話せば、一般論として読むことができます。たとえば、行った店について、どういうメニューがあって、どこがオススメのポイントなのかなどをきっちり紹介しておくと、誰と会ったなどの情報について興味を持っていない人も楽しめます。あるいは、会った人をしっかりプロフィールごと紹介することで、会った人自体を一般化するとベストではないかと思います。



(5)非言語的な好意を示しておく
単に愛情表現をしたいというのであれば、非言語的なやり方で好意を示すという方法もあります。mixiの場合で言うと、日記を更新するたびに足あとがついている、などです。
結局、文字情報として馴れ合ってしまうと、第三者が見てモヤモヤしてしまう可能性があるので、目立たないところで好意を示しておくのも方法かと思います。



そんな感じで、ぼくもみなさんと馴れ合いたいので、今後ともよろしくお願いいたします!!!
みんなDAISUKI!!!

愛されるプロフィールの書き方

先日、プロフィール写真についての記事を扱いましたが、それに続いてプロフィールの書き方についての考察をしてみようと思います。
今回は「悪い例」を見ながら学んでいくという形式にするので、途中、読むに耐えない表現などがあると思いますが、我慢して読み進めていただければと思います。そもそも、人生なんて苦痛の連続でしかないわけですから、このくらいでへこたれていてはいけませんよ!

また、この考察は、ネット上のプロフィールだけでなく、会社での自己紹介などでも応用可能なので、ご一読いただければ幸いです。

覚えてもらうまでがプロフィールです

まず、大前提ですが、プロフィールとは、来訪者に自分を印象づけるために書くものです。適切なプロフィールを書くと、あなたに好感を持ってもらえ、その結果、ブログの固定客が増えたり、(粘液的な意味での)出会いがあったりしますし、逆に、自分の書きたいように書いた結果、読者への配慮のないプロフィールになってしまうと、印象に残らず、一見さんで終わってしまう可能性が高いので、ハピネスに関心のある方は、以下の条件を満たす、適切なプロフィール作りをおすすめします。

【1】改行を多用せず、15行以内で書く

もっとも嫌われるのが「内容がないのに、やたら改行が多い」ものです。「内容がないのをごまかすために、改行を入れて水増しし、『見るべき中身のある人間である』ように偽っている」と言い換えることもできます。この「やたらと改行」問題については言いたいことが多すぎて、別途記事を書く予定なので、ここでは一笑に付す程度にしておきます。



以上の内容を一言で表すなら、「わたしはマイペースです」ということになろうかと思います。
こういう人は「区切った方が読みやすいじゃないか」などと逃げ口上を使うのですが、寝言はネグリジェを着てからにしていただきたいと思います…このような書き方では、視線を頻繁に動かさなければならず、長さによってはスクロールするためにマウスを動かすことを強いることになります。また、単に読むのに手間がかかるだけでなく、細かく区切って読ませることで、「わたしの話はローヤルゼリー、一字一句玩味されるべき」というナルシシズムにつきあわせる羽目となることにご注意ください。

また、改行が少ない場合でも、分量が多すぎると、実際に会ったときに自分の話しかしない印象を与えてしまいます。画面が焼け焦げてしまいそうなほど長文をものした末に、最後の一行に、「実際は人の話をよく聞きます」って書いたとしても…ねぇ…
そんなの「愛してる」って口で言いつつ、全然会いに来てくれない男と同じなのー!


もしあなたが人の話を聞く姿勢を持っているという場合は、読み手の心理をおさえた上で、15行におさめた方がよいと思います。もちろん、16行でも17行でも大丈夫なのですが、「15行」という形にして線引きをしておかないと、自己愛に歯止めがかからず、気づいたら30行に至ってしまうのでご注意ください。

【2】年齢・性別・ハンドル名の由来を書く

ネットという名の仮面舞踏会では、仮面を脱いでいるというだけで覚えてもらえるのですが、あまり素性を明かしすぎると、たとえオッサンでもストーキングされることが本当にあるので気をつけましょう。年齢(20代とか30代など、大雑把なくくりでいいです)・性別くらいで十分です。それだけで不思議と信頼感が発生するのでオススメです。
また、資格など、売りにできるところは恥ずかしがらずに書いておくべきと思います。わたしの場合、東大を出たくらいしか売りがないのですが、ブログを始めたころは、「社会人になってから大学時代の話なんてねぇ…」と思っていて、東大卒であることには特に触れていませんでした…が、東大での思い出話をチラっと書いたら周囲の反応が大変よくなったので、時々言うことにしました。

もちろん、「信頼感などは不要で、謎めいたイメージで売りにしていきたい」という場合や、具体的にストーキングされ中の人は、適当なのでいいと思います。

また、ハンドル名が難解な人は、必ずハンドル名の由来を書くようにした方がよいです。そうしないと「s何とかさん」とか、そういう呼ばれ方をする危険性があります。読み方だけでなく、由来を書いておくと、語源から英単語を覚えるのと同様、記憶に残りやすいのでいいですよ。

ちなみにわたしも、わりと仲良くやりとりしている人のハンドル名の読み方や意味がわからず「aのつく人」と呼んでいたりする人が数人います…ごめんなさい…

【3】人となりは、エピソードを通じて伝えると覚えやすい


自分の性格の悪さに対して無自覚な人は、ときに自分のことを「天然」と認識し、自己紹介の時も「天然なんですー」と言ったりします。あまりの無自覚さに業を煮やして、性格の悪さについてズバリ指摘してみたりすると、「よりによってわたしが??」と、大変驚かれることが多いです。なんとも恐ろしい話ですが、「『怪しいものではございません』と言う人は、やっぱり怪しい」「『味自慢』と書いてあるタコ焼きが妙にすっぱかったりする」のも同じく、自分で思っている自分のイメージを単に語るだけでは、まったく説得力がないので、エピソードの中で説得していくのがいいでしょう。
また、「○○さん=天然」と、単語のように覚えさせるより、エピソードの中に仕込んでおいた方が記憶に残るものです。英単語は英文から、日本史の年号は時代の流れから、そして人となりはエピソードから…ザッツOK!

【4】好きなものを挙げるときは、代表的なものをいくつか書くにとどめる


一般名詞と固有名詞をまじえたり、種類の違うものを乱雑に並べたりすると、ちょっとアートっぽくなる反面、記憶に残りにくくなります。「アートのためなら、わたしのことなんて覚えてくれなくて結構…」という猛者はともかく、いろいろ書いてしまうと、イメージが読者の頭の中で浮かんでこず、書きすぎた結果、何も書いていないのと同じ印象になってしまうので、取捨選択して書くのがよいと思います。詳しい趣味については、最初にすべて知ってもらう必要はなくて、実際に会って何回かセックスをしてから話せばいいのです。覚えてもらえない趣味について書いてセックスから遠ざかってしまうよりはいいと思います。

【5】思わせぶりなことは書かず、ストレートに書く


親に愛されすぎて育った人は、ついこの手を使ってしまいがちなのですが、これも要注意です。
一般論として、人は人に適当なレッテルを貼るので、しょうもない二面性などを見せても、その片方しか覚えてくれません。それは自分が他人に対してどんなレッテルを貼っているか考えてみればわかりますね。なので、簡潔に要点を絞り、気を持たせないことが大事です。思わせぶりなのは、相手の愛情を試す行為にすぎません。初対面の人の愛情を試して、よい結果が得られる確率は低いでしょう。

思わせぶりな発言は、質のよくないテレビ番組でときおり見かける「つづきはCMのあとで!チャンネルはそのまま」と同種の苛立ちをクリエイトしているとお考えください。大して面白くなさそうな番組なら、「チャンネルはそのまま」と言われたことで腹を立ててむしろチャンネルを変えてしまいますよね。

【6】言い訳を書かない


たとえば、自分の書いているものに自信が持てなくて、「素人がつらつらと」「徒然なるままに書いてます」と書きたくなる夜もあるでしょう。でもそれって「面白くないから、ここから先は読むな」と宣言しているようなもので、大変もったいないです。自分のネガティブキャンペーンを自分ではるのはおよしなさい…
自分が読者の立場だった場合を考えてみればわかりますが、人のブログを読んで「つまらないなー」と思い、プロフィールに目を遣ると、「素人がつらつらと書いてます」と書いてあったとします。あなたはおそらく、「本当にその通りだなー」と思うだけで、まさか「ああ、素人さんがつらつらと書いているのか。それならやむを得ないよね。でも、この人はつらつらと書かずに本気を出して書いたらもっと面白い文章が書けそうな気がする!」などと好意的に解釈することはありませんよね。
つまり、「素人がつらつらと」は、単に読者を減らす効果しかなくて、得るものは何もないので、避けておいた方が無難です。


また、「素人です。暴論を言ってますが許して」という言い方は、読み手の神経を逆撫でするしかなく、むしろ「わたしはぶってぶって姫です」と言っているのと変わらないのでご注意ください。議論が大好きな人は、「議論することを拒む」という行為に対して、「それはいかがなものか」と、議論をもちかけるのが大好きなので(「スト権スト」みたいな感じでエキサイティングですね!)、むしろ餌を撒いているに等しいのです。


まあ、本当に暴論だと自覚しているのであれば、書かなければいいだけの話ですし、どうしても言いたいのであれば、ノーエクスキューズでしれっと書いておいた方が、実際のところ、叩かれる確率は低いのです。

【7】注意事項を書きたいなら、やんわりと


プロフィールの冒頭から注意事項の人がいます。まあ、面倒なことがたくさんあったんだろうと思いますが、これはちょっと損かもしれません。
店の例で考えるとわかりますが、店にお客さんが来たら「いらっしゃいませ」と言いますよね。まさか、お客が店に入るなり「当店で万引きされた場合は、即座に警察に通報します」とか「食べ残しは罰金です」と話しかける店はありませんよね。
最初にきつい注意事項を書いてしまうと、そのあとで、どんなにほのぼのしても焼け石に水。注意事項を入れたい場合は、後ろの方に、適当に謝りながらがいいと思います。

プロフィールの完成イメージ


以上を踏まえて、覚えやすいプロフィール案をつけておきますので参考にしてください。

ココロ社


【連絡先】連絡先は、kokoroshaアットマークkitty.jpです。
インタビューや執筆のご依頼などは、お気軽にご連絡をいただければと思います。


【経歴】37歳、大阪出身で東京在住です。
東大文学部→ゲームのプランナー→普通のサラリーマンです。
遠い親戚に宮武外骨がいますが、わたし自身は非常に従順なので、安心してくださいね!


【性格】よいです。
小学4年生の時、雨でずぶ濡れになった捨て犬を拾ってきて飼ったことがあります(沢田研二みたいな犬だったのでジュリーと命名)。
また、たまに恵まれない人に募金をしたりしています。


【趣味】旅行と中国茶とお香と生き物全般が好きです。一言で表すと、オッサン版の渡辺満里奈です。


※ブログ名=ハンドル名なので「ココロ社さん」で大丈夫です。好きすぎる人は「ココロン」という愛称をお使いいただくという手もありますよ!


面白みがない上にあざといと感じるかもしれませんが、プロフィールまでムチャクチャにするとメールするのが怖くなってしまいますし、また、分をわきまえすぎて印象に残らないのももったいないので、この程度が適切かと思います。


そんな感じで、適切なプロフィールを作って、ネットライフをエンジョイしていきましょう!

徹底研究!プロフィール写真の載せ方(実例つき)

こんにちは。プロフィール写真研究家のココロ社です。
みなさん、mixiやブログにつきものの、「プロフィール」の欄に、どんな画像を入れるかというのは迷うところかと思います。考えすぎた挙げ句面倒になって、適当にしている人もいるかと思うのですが、それはmottainaiです!
今日は、ホームページ歴が10年近くあり、ありとあらゆるプロフィール写真を貼ってきて痛い目に遭ったりいい思いをしたりしたわたくしが、心を込めてプロフィール写真のノウハウをお伝えするので、参考にしていただければ幸甚です。

プロフィール写真に関する大前提2つ

mixiやブログに載せるプロフィール写真について、おさえておきたい大前提が2つあります。「プロフィール写真なんて適当でいいやん」と思っている方こそ、ご一読してハッとしてください。そう…口を大きく開けてね…

1.もっとも繰り返し見られるコンテンツは、プロフィール写真である
あなたが心をこめて再読に耐えうる素晴らしい記事を書いたとしても、1人の人が繰り返し読む回数は多くて3回が関の山でしょう。それに比べて、わずか3センチ四方にすぎないプロフィール写真は常にトップページに表示されているので、訪問するたびに見られていることになります。つまり、「プロフィール写真を載せるのは、記事を書く時の何倍もの配慮が必要になる」ということになります。


2.本人がいくら否定しようとも、プロフィール写真は顔写真と同等の扱いを受ける
「顔写真なんて貼りたくないから、適当な写真を拾って貼ろう」という方も多いかと思いますが、よく考えてください。ブログ上で常に同じ場所に表示されている画像情報はプロフィール写真しかありません。あなたの統一性のある人格を読者が知り得るのは、プロフィール写真を通じてでしかなく、プロフィール写真は、事実上、顔として認識されます。ためしに、お気に入りのブロガーのことを思い浮かべてください。お気に入りの人がいない場合は、薄笑いしながらぼくのことを思い浮かべて…そうです、プロフィール写真が浮かんできますよね?
つまり、ここで手を抜いたら、想定外のイメージを持たれてしまう危険性があるのです。


ということで、以下、実例を紹介していきますので、もしお気に召した手法があれば採用していただければ幸いです。

動物の写真の場合、自分の飼っているペット写真がベストです

読者の立場からすると、気に入ったブロガー、特に異性のブロガーのプロフィール写真は、無駄だとわかりつつも、レゴブロック状になってしまうほど拡大して見つめ、好みのタイプかどうか判定したいところですが、そこに動物の写真があったら、「エー……ホワホワホワホワ…」と意気消沈することは確実です。
しかし逆に、ブログを書く側からしてみると、それで意気消沈することはあってもイメージが悪くなることはないので、顔出しが嫌な方は動物の写真にすることをオススメします。



▲特にオススメなのは犬・猫・鳥。ゆめゆめ、「わたし、顔が大きくて目が離れているから、バッタとかにした方が誠実かしら」とか、などと、中途半端な律儀さを発揮することなかれ…犬・猫・鳥以外の写真を貼ると「実物もこんなのかしら?」と妙に勘ぐられるのでご注意ください。▼


また、動物の写真は、自分で撮った写真の方がいいかと思います。ネットで見かけて「カワイイ」と思った写真は、あなた以外の何万人もの人が同じく「かわいい」と思った写真です。ほかの誰かも同じ写真を使っている可能性があります。しかもそれが嫌われブロガーとかぶっていたら、その人のさまざまな悪行があなたのイメージにウンコ色の彩りを添えることになりますぞ!▼


自分の読者に同じ写真の人がいなかったからといって安心は禁物です。マイミクのマイミクと同じ写真だった…というのはよくある話ですよね。自分のところで飼っているペットが最適かと思われます。

静物の写真にも、自分の持ち味は反映させるべきです

動物ほどではないにしろ、同様に静物の写真もイメージ戦略上有利です。ただ、たとえ机の写真を貼ったとしても顔写真の扱いを受けることは同じなので、机の写真を通じて人格が表現されていることが必要になります。

たとえば机の上に置いてある可愛らしい置物などの写真にすると、よいイメージになります。▼


また、あまりにも片づきすぎた部屋の写真だと、神経質なイメージを与えてしまい、コメントがつきにくくなってしまうのでご注意ください。静物の写真に必要なのは適度な隙です。



▲かといって、隙だらけの写真も考えものです。散らかっている机の上を見せられたら微妙な気持ちになりますよね。特にエッチなローションとかそういうのが並べてあると、それがあなたのありのままの姿であるかもしれませんが、人格を疑われるので片付けてからにしましょう。

自分で描いた絵は、キャラクターに合っていれば大変有効です

絵心のある方は、自分をキャラクター化することをオススメします。爽やかなキャッチフレーズをつけて、それに沿った記事を展開すれば、最短距離で人気者の座につくことができることでしょう。▼



ここでも同じく、「本人と似てないとダメかしら」と思って、無駄な誠実さを出してしまうと逆効果。絵心がない人が中途半端にリアルに描いてしまうと、異常なムードが漂ってしまうのでご注意ください。▼


あこがれの有名人の写真はリスキーですし、自意識のやり場に困って妙な写真を貼るのは、さらにリスキーです

自分のあこがれの有名人の写真を貼りたくなってしまう場合もあるかと思いますが、残念ながら「この人に似ているんだ…オフで会いたいなー」と思われてしまうだけです。口で「違うのー!そういう意味で貼ったんじゃないのー!」って言っても焼け石に水。「オフラインでは絶対誰とも会わない!」という鉄の意志がなければ、オススメしません。「こんにちは〜」と自己紹介した瞬間、周囲がサーッと引いていく瞬間を体験したいのであれば(=精神的ジェットコースター)、チャレンジしてみてもいいかもしれませんが、それを娯楽と呼ぶにはあまりにもスリリングです。
また、あまりにも悩みすぎた場合は、不細工が売りの芸能人の顔写真を貼ったり、あるいは自分のワーストショットを載せてしまいたくなることもあるかもしれません。無意識に「いくらなんでもこの写真よりはカッコイイから、オフで会ったときに『意外に普通ですよねー』とか言われて逆に好印象?みたいなー…」という戦略を用いているのかもしれませんが、どんな写真でも、それが本人のイメージになってしまうことをお忘れなく!ほとんどのお客さんは、実物のあなたを見ることはないのですから…


このケースが唯一有効なのは、美人。「自分の写真を載せたらキモイ男からのメールが殺到して困っている」という人は、とことんくだらない写真を貼っておけば、男払いが可能になります。この戦略を使っている人は結構多くて、実際に会ったら美人で、「ぞんざいに扱ってて損したわ…」と思うことが多いです。

顔を隠す場合の注意事項

顔は出したいけど全部は出したくないというややこしいあなた…セミヌード写真集における乳首の役割を果たすのが、あなたの目や鼻になります。
隠す行為そのものだけを考えると、携帯がライトな感じでいいのですが、画質があまりよくないので、なんだか肌が汚いように見えてしまう危険性があります。見ている人は、「携帯だから汚く見えるのかしら」と好意的に解釈してくれる可能性は低いので、コンパクトカメラが無難でしょう。
なお、写真が大好きであることを表したいからといって、デジ一眼で撮ってしまうと、こだわりが暴発して、妙に濃い印象を与えてしまうのでほどほどに…▼


また、モザイクや目線というのは一言で言うと、無垢な人間をも前科百犯に仕立て上げる不思議なパワーを持っているので要注意です。▼


思い切って顔写真を載せるときに絶対守るべき掟

ココロ社みたいな不細工なオッサンが顔写真を載せてるんだから、自分も…」と思われている方も多いと思います。その判断は間違いないと思いますが、ここでも注意事項があります。自分で撮った写真と、人に撮ってもらった写真とで、印象が何倍も違ってくることをご存じですか?



▲まず、こちらは一人で撮った写真。写真を撮られ慣れていて、いつでも自然な笑顔を作れるくらいの達人は稀です。ほとんどの場合、一人で笑顔を作るのも恥ずかしい感じだし…と思って、ついふてくされた顔になってしまいます。死んだイワシを思わせる目、だらしなく弛緩した口許は、まるでバナナワニ園のワニのよう…また、部屋で撮るから蛍光灯のおかげで、腐ったジャガイモみたいな肌です。


それに対して、人に撮ってもらった写真はどうでしょうか。



▲これは、仲良しのFと登別に行ったときの写真。イクラ丼を食べた後に熊牧場に行った(つまり、この世の天国を味わっている状態)ときに撮ってもらった写真です。
顔のパーツの整い具合はあまり関係がありません。童心に帰って楽しんでいるときの写真は見ていてもそんなに不快感がないものなのです。なお、人に撮ってもらうときも表情が硬くて…というあなたは、友達に、適当なタイミングで撮ってもらうようにしてもらえば、自然な笑顔が撮れますよ!


また、いい顔…と思って考えすぎると、「一番楽しい時=セックスしているとき」ということで、ハメ取り写真などはどうか?と考えるかもしれないですが、そんなのをいい顔と思う人はごくわずか。それはいくら何でもやりすぎなので自重してください。特に男なのに下になっている写真は、めんどくさがり屋で自分本位という印象を与えてしまうのでご注意ください。▼


ということで、プロフィール写真を慎重に選び、イメージ戦略に勝利しましょう!

【特報】「顔の見えるインターネット」にインタビュー記事あります!

ASCII.jpの中でも指折りの好企画で、ガン見していた「顔の見えるインターネット」。いつかは…と思っていたのですが意外に早くその時はやってきた!ということでインタビューしていただきました。こちらです。例によって気ままに自分語りをしただけなのに、まとまりのある記事にしていただいて、ただただ感激です↓
http://ascii.jp/elem/000/000/117/117286/


そうそう、あと、前回の「オッサン・ゲーム」ですが、ハードルが高いのにたくさんの方に遊んで(苦しんで?)もらって光栄です。なんかランキングを見たら1位でした。公式ゲームを差し置いて…いろいろごめんなさい!
今後も最先端の妄想をいろんな形で発信していきますので、よろしくお願いいたします!