ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

家系ラーメンをたしかめた話

家系ラーメンのマインドシェアが低いという個人的問題 家系ラーメンのわたしのマインド中のシェアが低いことが、常々わたしの中で問題視されてきたのだが、その理由はふたつあった。 そもそも、立ち位置が定まっていないように見える。脂ぎっていることがア…

百舌鳥・古市古墳群、ガッカリ名所どころか、脳から汁が出るくらい楽しい

トップの写真からして茶色くて地味なのに、よくぞ弊ブログにお越しくださいました。広告を入れていないことが唯一のウリの弊ブログですが、ゆっくりしていってください……。 百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されたということで大変めでたいのだが、世界最…

モリアオガエルの産卵シーンを目撃するも、男の人生を重ね合わせて絶望してしまった話

モリアオガエルの産卵シーンを撮ることはできたものの、雄の争いがあまりにも生々しくて、人間の男の人生をつい重ねてしまってつらい思いをした……という趣旨の日記です。

日本をオキュパイし続ける『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』

『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』を聞いた事がある人は多いと思う。むしろ聞いたことがない人はどのような暮らしをしたらこの30年間聞かずに過ごしていられたのか知りたいほどである。もしかしたらハムスターに育てられたから聞いたことがないと…

鬼の伝説で知られる山城、岡山「鬼ノ城」は、下級鬼の気分になれて最高に楽しい

鬼が住んでいたという伝説が残っていた岡山の山城「鬼ノ城」の話。地図だけだとパッとしないが、実際行ってみると見どころ満載。岡山から吉備線に乗って、服部駅から歩く場合の名所たちを徹底的に紹介します。

なぜ石立鉄男先生はわかめの出身を聞いたのか

「わかめラーメン」について、35年以上疑問に思っていた案件が解決した(ような気がする)ので共有させていただきたい。 わかめラーメン。言わずと知れたエースコック社のロングセラー商品である。 今も販売され、ラベルにはsince 1983と誇らしげに記して…

「いかがでしたか」とブログの崇高な理念

「いかがでしたか」という、もともとは不快な意味を持っていないはずのフレーズが、いつしか読む価値のない、読者を苛立たせるコンテンツの代名詞になってしまった。さらに丁寧なはずの「いかがでしたでしょうか」については、その丁寧さとは裏腹に、いっそ…

人類でも惚れてしまう、かっこいい模様のあさりについての報告

先日、あさりのホニャホニャうどんをいただいたときの話。 実際のメニューの名前は、たしか単に「あさりうどん」だったはずだが、あさりの味が薄かったので、あさりとうどんの間に「ホニャホニャ」という緩衝地帯を設けておかないとわたし的におさまりがつか…

中年女性を揶揄するフォークソングとハンバーグ定食の間で

ラーメン屋などでオリコンのヒットチャートが有線でかかっていることはよくある。音楽にこだわりがないなら無難な音楽をかけてほしいと思うのだが、まさにマジョリティーにとっての「無難な音楽」がオリコンのヒットチャートなのだろうから耐えるしかない。…

韓国の茶色い粉 おいしくてヤバい

ドラッグに類する粉の多くはエクスペンシブであり、気持ちよくてエクスペンシブなものに囚われてしまったら、その気持ちよさを追求するためエクスペンシブ性に目をつぶり続々とその粉を購入し、やがて破産してしまうという危険性をはらんでいるので、粉を見…

【作り話】ヒッチハイクで日本縦断を試みた小学生の話

小学4年生の大翔くんの、Twitterで実況しながらヒッチハイクで日本を縦断する計画は青森駅から始まった。 縦断と称するなら、宗谷岬からとはいわないまでも札幌などから始めるべきだったが、北海道は熊がいて危ないから青森からにしなさいと父親に言われ、…

首都圏の冬の絶景。「三十槌の氷柱」と「あしがくぼの氷柱」で、天然と人工の氷柱を見て自然の小ささを知るの巻

先に、忙しい人(お仕事無理せんといてね……)のためにまとめておいたので参考にしてほしい。このまとめ以下は単なるポエムなので読む必要はない。 2019年の三十槌の氷柱の公開期間は2月17日(日)、あしがくぼの氷柱の公開期間は2月24日(日)まで 急行バス…

男として靴を尖らせるべきかどうかの話

5年ほど前からわたしのなかで「靴尖り男子」が大きな話題になっている。悩みごとが少ないときは、脳内の半分以上をこの話題が占めている瞬間があるほどで、靴先は丸ければ丸いほどよいと考えているわたしとしては、靴尖り男子を見るたび、ほんとうに自分は…

絶滅寸前の「ビニール剥がさない」人(じん)に贈る言葉

スマートフォンの登場により、進行方向を見ずに歩く人が飛躍的に増えた。 それまで進行方向以外を見ながら歩く人といえば二宮金治郎くらいしかいなかったし、その金治郎が読書しながら歩いたところで、道ゆく人たちは咎めるどころか、むしろその勤勉さを褒め…

電子音楽を中心に、2018年に聴いた音楽、ベスト10曲

去年は音楽を自由に聞くことが難しくなってきたと感じることが多かった。サブスクリプションモデルが浸透し、好きなときに好きなだけ音楽が聞けるようになった反面、聴取システムを構築した設計者たちが、ロックンロール的な音楽観のもとにUIを設計している…

70年代の若者を気取ってそばの超大盛りを食べて気持ちよかったという話

70年代でもっとも有名なテレビドラマ『俺たちの旅』の再放送を見ていて、ひとつ気になるシーンがあった。なんと、主人公たちがごちそうを食べそこねて、文句を言いながら街のそば屋で大盛りの盛りそばを食べていたのであった!しかも上の口では文句を言いつ…

札幌&新千歳空港近辺で生成されがちな空き時間の楽しい過ごし方

日本の航空便の利用者数は、羽田~札幌の航路が常にトップである。夏などは、軽井沢などの避暑地が、気候の変化によってすでに避暑の機能を持たなくなったいま、避暑地として北海道が選ばれることが多くなってきているという理由もあるのかもしれない。ただ…

知られざる東京・稲城の名所たち。府中までの散歩道は宇宙コロニーに住んでいる気分になれて最高

首都圏在住の人でも、稲城に遊びに行ったことのある人はかなり少ないのではないかと思う。住んでいる人に聞いても「何もないとこだよ」と返ってくる。地図上で見てもないように見えていたこともあり、わたしも最近までは失礼ながらそう思っていたのだが、あ…

「先日助けていただいたNです」より好きな感じの事件

よくインターネットで「先日助けていただいたN(Nは任意の名詞)です」というネタを見かける。剽窃でないものを見たことがなくて個別に言及したりはしないものの、実際にこんなことがあったらいいのになぁと思いながら笑っている。しかし、実際に生き物を…

知られざる世界レベルの古墳地帯、総社&岡山が貸切状態で最高だった

アイキャッチの画像から地味すぎて、キャッチできるのか不安なのだけれど、これを読んでくださっている方のアイにおかれましては、キャッチさせていただいたということになり、感謝の気持ちでいっぱいである。 今回は岡山の話。 中国地方への旅行といえば、…

街中にある平和や自由や平等を表すオブジェをそういう視線でしか見られない症候群

公園や公共のスペースなどにある人物を象ったオブジェたち。オブジェの台座にはきまって平和や自由や平等などを意味するメッセージが記してある。平和!自由!平等!結構なことである。太平洋戦争では数百万の日本人が亡くなったというのに、今もなお、あの…

電子音楽を中心に、2017年に聴いた音楽、ベスト10曲

2017年もすばらしい音楽に出会えた。毎年毎年何十万円も音楽を買うのに費やしていて、あまり振り返りたくない気もするのだけれど、こうやってアウトプットするとわたしの気持ちが多少は落ち着くのだった。 今回選んだものは、2017年に出会った音楽な…

そろそろサンタクロースが嘘であることを明示的に教えるべき

もうすぐクリスマスで、街にクリスマスソングが流れているはずだけれども、最近は一聴してそれとわかるクリスマスソングが少なくなってきていて過ごしやすい傾向にあると思う。ただ、サンタクロースの実在しない件については明らかには示されていないのが不…

東京から30分の都会の禁足地「八幡の藪知らず」 その異様な風景

この世には、絶対に立ち入ってはならない場所がある。 有名なところだと久高島のフボー御嶽。 むかし行ったことがあるけれど、最高の聖域とされており、このように絶対的に禁止されていた。看板が新しいことは、いまもなお、強く禁止していることを雄弁に物…

東京版の「モネの池」は小規模だが、人間関係が苦手な人におすすめの穴場である

名もない池が「モネの池」と呼ばれるようになり、観光客でごったがえしていることはご存知のことと思う。モネの『睡蓮』そのものの風景で、モネ先生は、さんざん自分をインスパイアしてくれた国の大衆に、自分の絵が現実の風景に匹敵しているかのように言わ…

「巻きこみリプライ」は、結局どっちが巻きこまれている方なのか

きょうは誰も疑問に思っていない話について疑問符を投げかけ、一度も蒸されたことのない話題について蒸し返そうと思っている。 「巻きこみリプライ」の定義 Twitterにおいて、「巻きこみリプライ」という行為が存在することはご存知のとおりである。無関係な…

中年のための、セミの羽化観察ガイド

(昆虫が苦手な人のために、トップ画像は、不本意ながら野良猫の写真)わたしの見立てだと、セミの羽化の一部始終を目にしないで生涯を終える人は全人類の98%前後で、この値は、またしてもわたしの見立てで大変恐縮だが、家にレコードプレーヤーがない人…

今さらながら、渋谷の神座ラーメンが猛烈に楽しくておいしいことを発見した

もう十年以上前の話になるが、大阪から東京に、「神座ラーメン」というラーメン屋が進出してきた。 武士気取りの名前のラーメン屋でも怖気づいてしまうものだが、よりによって、神様のいる場所である。 そもそも、大阪で一番人気のラーメン屋という触れこみ…

好きなものについて書くとき、広告と思われないために、少しけなさなければいけないのが面倒

まれに特定の商品の広告記事の依頼をいただくことがあるのだが、いらんことを書いてしまいそうなので、心から素晴らしいと思うものについて依頼が来た場合のみに限って受けている。また、友だちを作ってしまうと、金銭が絡まなくても、つきあいであれこれ紹…

東京・武蔵御嶽神社の彫刻の修理が、東照宮より断然かっこよい仕上がりだったので度肝を抜かれた

まずこの兔を見ていただきたい。うさぎというより兔と書きたい、獣の躍動感。 写真だけでも釘付けになってしまう。何回か行っていたのだけど、こんなに素晴らしいとは知らなかった。あまりにも驚いたので、他の記事を準備中だったのだけれど、今回は奥多摩に…